上司に意見を物申したい!デキる部下になるコミュニケーション術

日本のオフィスでは、上司の決めた方針に部下が反対意見を述べる事は滅多にありません。上司の方針が、既に会議等の話し合いを経て決まった内容であれば、部下が簡単に反対できるような事ではありませんから、基本的に部下は上司に素直に従うのがベストだからです。もしこのような状況で反対するのであれば、会社全体の営業妨害になりかねません。

しかし、そのような話し合いをした後に決めた事のではなく、例えば、上司が「おっ、そうだ。今度はこういう企画をやったらいいんじゃないか?」と、その場の思いつきで決めたような事だとしたらどうでしょうか?良い案のアイディアならいいですが、見積もらなくても明らかにコストオーバーだったり、企画を練り上げる時間が足りないとか、現場のキャパシティと企画の内容がマッチしていないとか、様々な理由であまり「良くない案」と、部下でもすぐ判断できてしまうかもしれません。

その場合、後で困る事が分かっていながら見切り発車をするより、部下が企画案の時点で早期にストップをかける事ができれば、会社にも損を出さずに済みますから、できればなんとかして上司を止めたいところですよね。ただ、本来であれば「上司の意見に部下は従う」というのが部下の基本。ですから、反対するとしても、意見の言い方に気をつけなければ、上司の自分に対する印象が悪くなってしまうかもしれません。上司に反対意見を上手く伝えるには、どのような事に気をつけると良いのでしょうか?以下の3つのポイントに注意して下さいね。

まず、上司の意見に反対したり、間違いがあると指摘したい時は、どんなに貴方の意見が正しくても、相手の意見を頭ごなしに否定してはいけません。先ほどの上司の例なら、上司にとっては良いアイディアが浮かんだと思っているかもしれませんよね。それなのに、「この企画はお金がかかりすぎるから、無理です」と部下に言われても、水を差されたようにしか見えません。

「とてもユニークな企画で面白そうですね。でも、この規模の企画をするには予算が足りないと思います。折角の部長の企画を、十分なクオリティに仕上げられなくなってしまうかもしれません」というように、上司の意見を一度受け入れ、ワンクッションを置いたようなニュアンスで意見するように心がけるようにしましょう。言葉遣いも、「これは~なので、ダメです」というような断言は避けて、「これは~なので、難しいと思います」というように、少し濁した表現にするのがベター。その言葉の後に、「このように考えているのですが、部長はどう思われますか?」と逆に提案するような言葉を続ければ、上司が冷静になって考え直してくれる可能性がぐっと大きくなります。

次に、当然ではありますが、反対意見を述べる時は、それなりに相手を納得させられる理由をひとつではなく、複数用意してから伝えましょう。例えば、理由として「予算が足りない」と言っても、「じゃあ、予算増えるようにするから」と言われてしまうかもしれません。意見そのものを撤回してもらうには、それ相応の理由や具体的なデータをきちんと用意して、「簡単に解決できるような逃げ道はない」という事を上司に理解してもらう事が重要です。

最後に、意見を伝える時のシチュエーションには十分配慮して下さい。上司から様々な指摘を受ける部下でも、沢山の人がいるオフィス内で、他の同僚に聞こえるような声で叱られたりするのは嫌ですよね。ですから、できれば上司と2人きりの時に意見を言ったり、メール等のメッセージで意見を伝えるようにしましょう。メールを使う時は、誤字・脱字に注意して下さいね。