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どうして人は騙されるの?騙される人が知りたい、騙すテクニック

世の中には詐欺師のように、人を騙す事を得意とする人がいます。「絶対に騙されないぞ!」と普段から気を付けている人でも、ついうっかり、まんまと騙されてしまう…という事があります。どうして人は騙されてしまうのでしょうか?この記事で「人を騙すときのメカニズム」を知りましょう!

そもそも「騙す」とはどういった流れでできるのか、言葉でうまく説明できますか?「う~ん…、気がついた時には騙されてたって感じだし、上手く言葉にできないなぁ…」と、頭の中がハテナマークでいっぱいの人もいらっしゃるかと思います。そう難しく考える事はありません。騙す事がどういう事なのか、言葉で簡単に説明すると、「人の感情を操作する」という事です。

喜怒哀楽から始まる、こと細やかな感情は、人間だけが持つ意志伝達方法です。笑っている人は嬉しい、泣いている人は悲しい、と表情を見ているだけで、どんな気持ちなのかが分かりますよね。動物でも、威嚇で怒ったり、気分が良くて笑ったりする事はありますが、人間はそれに加えて巧みに言葉を話す事もできますから、細かいニュアンスも表現できます。何より、動物と人間で大きく違うのは、人間は感情を「故意に」コントロールする事もできる、という事です。

身近な例えとして、映画やドラマ等で活躍する役者さんをイメージしてください。彼らの演技は、本当に嬉しい気分ではなくても屈託のない笑顔で笑ったり、悲しくなくても涙を流したり、感情表現を自由自在にコントロールできます。演技力のある役者の迫真の演技に魅入ってしまうと、「昨日のドラマの犯人役、すごく可哀想だったね~。被害者の方がすごい悪い奴だったし!」といった感想を持つ事がありますよね。映画やドラマの登場人物は「架空の人物」にも関わらず、感情移入によって好感を持ったり、同情してしまうという事は珍しくありません。これが、感情を自由にコントロールする事が「騙す」事に繋がるというテクニックの原理です。

詐欺事件の中には、客観的に見て「どうしてこんな嘘っぽい話を信じてしまうんだ?」というものがありますよね。詐欺の内容は明らかに怪しいのですが、それ以上に詐欺師の騙し方が上手かった、というパターンです。先ほど説明した、感情をコントロールする事で人を騙せるという原理を、更にパワーアップする事ができるテクニックがあります。それは、「騙す人には魅力がある」という事です。

例えば、普段からよく付き合いのある友人で、とても美人の女性が、貴方と食事をしている時に突然泣き出したとします。泣いた理由を聞くと「明日までに10万円を用意しないと、借金の取り立て屋に何をされるかわからない…」なんて切羽詰まった事を言われたら、借金の取り立て云々が嘘でも、真っ先に「なんてかわいそうなんだ、助けてあげられないだろうか」と思ってしまう人はいるのではないでしょうか?

ここでは極端な例として「美人の女性」と表現しましたが、人を簡単に騙すには、「人に好かれやすい人」であればいいという事なのです。怒ってばかりで怖い人、愛想のない人より、普段から穏やかで笑顔の人、面白い話やジョークが言える人、友達が多く思いやりがある人等、いい人そうに見えるほど、人間の警戒心は薄れてしまいます。加えて、あまりネガティブな面を見せないというのも重要です。キツイ悪口や愚痴は、見た人によってはその人への好感度が下がってしまいますよね。ですから、人を騙すのが上手い人は、そういった事をあまり言いません。ただ、「プライベートの愚痴なんだけど、貴方にだけ相談をしたい…」と、上手く駆け引きができる人もいるのでやっかいです。